2012年05月14日-05月18日
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中国とイスラエル、大規模な太陽熱発電所を建設

2012年05月14日

 イスラエル南部の砂漠地帯でこのほど、イスラエルと中国が共同で開発したタワー式太陽熱発電所のモデルプロジェクトの落成式典が行われた。式典にはイスラエルの水資源・エネルギー相、高燕平・在イスラエル中国大使、中国浙江三花集団の張道才董事長らが出席し、双方はプロジェクト開発と産業化を加速していくことを強調した。光明日報が13日に報じた。

 同プロジェクトはイスラエルのHelioFocus社、中国の緑色能源公司、三花集団の提携によるもの。中国企業がイスラエルのハイテクエネルギー分野に投資するのは今回が初となる。同プロジェクトは、太陽光線を追跡して集光し、太陽熱で発生した高温・高圧の蒸気で発電する方式を採用し、効率が高く、敷地面積は少ない。太陽光を集める反射鏡は100枚あまり、面積は500平方メートル、パワーは100キロワットに達し、将来的には10メガワットの発電所へと発展させる計画。

 現在、内蒙古のアラシャン砂漠でも同様のプロジェクトがイスラエルと共に進められている。双方は7日に発電所建設契約を結び、イスラエル産業貿易相が式典に参加した。

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