第3回中国衛星測位システム学術年会が16日、広州で行われた。同年会で明らかになったところによると、今年下半期、中国は衛星測位システム「北斗」の衛星3基を打ち上げる。
北斗システムは昨年12月に試験運用を開始し、今年4月には第12基目、13基目の衛星が同時に打上げられた。北斗システムの測位・ナビゲーション・時刻配信性能は絶えず向上している。サービス範囲も交通運輸、気象、漁業、林業、測量などの分野に広がっており、顕著な社会・経済効果を生んでいる。北斗の利用は全面的に拡大し、産業化が進んでいる。
中国衛星測位システム管理弁公室の冉承其主任は「これまでに北斗システムのネットワーク衛星11基が打上げられ、測位精度は計画を大幅に上回る約10メートルに達した。これは全システムの設計指標でもある。将来的に北斗システムが完成した後、測位精度は設計指標を上回るだろう」とした。
北斗システムの「3段階」の発展計画によると、北斗のサービス範囲は2012年をめどにアジア太平洋地区の大部分をカバーし、2020年をめどに全世界をカバーする予定。