2012年05月14日-05月18日
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中国の3Gユーザー、年内にも1億件突破か

2012年05月17日

 「世界電気通信および情報社会の日(5月17日)」の前日となった16日、通信機器メーカー・大唐電信集団の副総裁兼チーフエンジニアである陳山枝氏は新華社の取材に答え、「今年末には、中国のモバイルユーザーに占めるTD-SCDMA(中国の3G規格)ユーザーの割合が10%を超え、1億件の大台を突破する可能性がある」と予測した。

 TD-SCDMAは商用化から3年で、中国のGDP約2380億元を牽引し、約43万人の直接雇用を創出した。

 現在世界各国でTDネットワークを敷設する際、その設備メーカーには大唐、華為、中興などの中国企業が第一候補として選ばれている。

 陳山枝氏は「TD-SCDMAの産業化により、上下流企業も全体に飛躍を果たし、ローエンドの製造業から高付加価値のハイエンド産業へと発展した。彼らは産業構造のアップグレードをリードし、中国通信業全体のレベルを引き上げ、メイドインチャイナからクリエイテッドインチャイナへのモデルチェンジを推進した。TD-SCDMAの産業化はこのほか、中国の次世代情報技術など戦略性新興産業の発展も牽引し、モノのインターネット、モバイルネットワークなどの発展も後押しした」と述べた。

 TD-SCDMA(Time Division-Synchornization Code Division Multiple Access)は中国独自の無線通信規格(3G規格)だ。中国が初めて国際協力を通じて提起した通信規格であり、中国モバイル通信界の快挙でもある。

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