コンピュータによる並列分散処理(複数の分散された処理ユニットが同時並行で情報処理を行うこと)の分野で権威ある国際会議、第26回IPDPSが22日、上海で開幕した。中国新聞網が22日に報じた。
同会議は米国電気電子学会(IEEE)が主催し、上海交通大学が実施するもの。IPDPSは26年前の初開催以来、これまでほとんど米国で行われてきた。中国で開催されるのは今回が初めてとなる。このことは、世界の並列分散処理分野における中国の影響力を示すとともに、並列分散処理界および学術界における上海の重要な地位を示している。
今会議の議題にはクラウドコンピューティング、GPU、 メニーコア・マルチコアなど世界最先端の技術が含まれる。
クラウドコンピューティングは中国でも幅広く利用されている。
重慶38区・県では年内に住民健康カードを支給し、住民はいつでも過去の病歴を参照できるようになる。また「衛生クラウド」を使えば、他都市からでも各種医療保険の決算ができるほか、パソコン・テレビ・携帯電話などを通じて病院予約ができ、定期的に予防接種・身体検査・慢性病検査などのお知らせが届く。
「政務クラウド」を使ったワイヤレス政務も整備されつつあり、商工業情報、警察情報、緊急情報などが端末を通じて共有できるようになる。さらに一部の携帯電話ではテレビ料金の支払、電気料金照会など、生活に役立つ各種サービスが利用できる。
「交通クラウド」を利用すれば、携帯電話やナビゲーション端末を使って交通状況を調べ、最適なルートを選び、無料駐車場を探すことができる。