2012年05月21日-05月25日
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中国独自の3G規格 ユーザーが6千万件突破

2012年05月23日

 中国が知的財産権を有する3G規格、TD-SCDMAの建設と運営が飛躍的な進展を果たした。中国移動(チャイナモバイル)のTD-SCDMAユーザー件数がこのほど6千万件に達し、国内3G市場の4割を占めた。これにより、他の国内電信キャリアが採用する欧米の2大3G規格(WCDMAとCDMA2000)と肩を並べるという発展目標を実現したことになる。経済日報が22日に報じた。

 TD-SCDMAは中国が知的財産権を有する初の通信規格であり、TD-SCDMA産業の発展加速は、イノベーション型国家を建設する上で極めて重要な意義を持っている。2012年5月現在、中国移動のTD-SCDMAネットワークは全国の県級以上の都市を全てカバーし、基地局の数は22万カ所に達した。

 TD-SCDMA産業の発展は、中国に大きな経済効果・社会効果をもたらしている。工業・情報化部電気通信研究院が発表した最新データによると、2009年?2011年の3年間、TD-SCDMAの運営、端末、チップ、システム機器、計測機器などにより、GDP612億元分が牽引された。また、産業連関効果により、間接的に牽引されたその他産業の生産高は1768億元に上る。このほか、ネットワーク投資、業務運営、事業開発会社などを通じて、43万1000人分の雇用が創出されている。

 中国移動はこれまで、TD-SCDMAネットワーク建設に1945億元を投資してきた。今年はさらに力を入れ、第5期ネットワーク建設を進める一方で、第6期ネットワークの建設を手配していくという。

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