2012年05月28日-05月31日
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アジア太平洋海洋計測機器試験評価センターが設立

2012年05月28日

 国家海洋局・国家海洋標準計量センターにて20日、アジア太平洋海洋計測機器試験評価センターが設立した。これは、中国が海洋観測の世界標準制定を担当し、海洋観測データ資源の世界との共有を実現し、海洋観測の質を向上させる上で、着実な一歩を踏み出したことを意味する。

 国家海洋局の劉賜貴局長は「海洋観測は、人類が海洋を研究・認知・開発・利用する上で基礎となるものであり、高リスク・高投資・高技術の専門的業務であり、世界各国が共に参加すべきだ。世界的な海洋観測システムを構築し、世界の観測資源を統合し、地域的・世界的な観測ネットワークを形成することは、気候変動への対応、健康な海洋環境の保障、海洋災害の防衛、海洋経済の発展に向けて役立ち、重要な意義を持つ。統一標準、計測機器のキャリブレーション、品質管理は、これらの目標を実現する上で要となる」と語った。

 同センターは39の加盟国・地域が共同利用し、将来的にはアジア太平洋地域の海洋標準、機器検査、品質管理に向けた交流・協力プラットフォームとなることを目指す。また、国際慣例・規則に合致した海洋標準、機器検査、品質管理の発展モデルを模索し、世界の海洋観測資料の品質向上を促進し、海洋観測資料の共有を推進していく。

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