2012年05月28日-05月31日
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中国の高速列車 系統化・知能化・エコ化を推進へ

2012年05月30日

 北京で29日に行われた高速列車科学技術イノベーション国際フォーラムで明らかになったところによると、中国は「第12次五カ年計画(2011-2015)」期間中、高速列車技術の「系統化・知能化・エコ化」という目標を段階的に実現していく。この目標を達成するべく、今フォーラムでは高速列車産業技術イノベーション戦略連盟が設立され、科技部の万鋼部長が設立式典に出席し、式辞を述べた。科技日報が30日に報じた。

 フォーラムでは、高速列車の科学技術イノベーション、高速列車技術の現状、発展のすう勢、各国の高速列車技術イノベーションモデルなどをめぐり、幅広い交流が行われたほか、高速鉄道の安全保障・知能化・省エネ・環境保護などのニーズに応える科学技術イノベーションの新たな方向性と任務について話し合いが行われ、また新たな情勢に適応するイノベーションモデルおよび、高速列車の開放・提携・イノベーション能力を向上する手段について検討が行われた。

 第12次五カ年計画期間、中国は知的財産権を有する高速列車を系統化するほか、適応技術を掌握し、▽異なる運行条件とニーズを満たす高速列車▽従来の鉄道の高速化技術▽国際的な適応性を持つ、大規模生産可能な車両??を開発し、世界で最も大規模かつ多様なニーズと複雑な環境を有する中国の高速鉄道ネットワークの持続可能な運営に向け、科学技術による全面的なサポートを提供していく。また、中国の高速鉄道のキャパシティおよびサービスレベルを全面的に向上させるべく、第12次五カ年計画期間中に自主検査・自主診断・自主判断能力を持つ知能化高速列車システムおよびスマート列車のプロトタイプを研究開発する。

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