2012年05月28日-05月31日
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中国、15年には都市部ブロードバンド速度を20Mに

2012年06月01日

 国家発展改革委員会ハイテク産業司のキ成元司長が5月31日に明らかにしたところによると、中国はまもなく「ブロードバンド中国」プロジェクトを含む一連の重要なプロジェクトを始動し、このほど可決された「『第12次五カ年計画』期の戦略性新興産業発展計画」で掲げられた次世代情報ネットワークの目標達成を目指す。これらの目標には、2015年末までに中国都市部のブロードバンド接続速度を20M以上、農村のブロードバンド接続速度を4M以上に引き上げ、一部の発達都市では100Mに引き上げる、などが含まれる。新華網が報じた。

 キ成元司長はまた、「2020年までに世界先進レベルのブロードバンド、セキュリティを誇る、ユビキタスな情報インフラネットワークを都市部・農村に普及させる」とし、この目標を実現するために一連のプロジェクトを始動し、電気通信ユニバーサルサービス制度を打ちたて、完備していくとした。

 国務院が2010年に発表した「戦略性新興産業の育成・発展加速に関する国務院の決定」では、戦略性新興産業を発展させるため、重要な産業イノベーションプロジェクトと応用モデルプロジェクトを実施することが提起された。

 5月30日に行われた国務院常務会議で、「『第12次五カ年計画』期の戦略性新興産業発展計画」が可決され、その中で、「ブロードバンド中国」、重要材料のアップグレード・モデルチェンジなどを含む20項目の重要プロジェクトが正式に打ち出された。

 同計画ではこのほか、財税・金融政策による支援強化、技術革新・人材政策の完備、良好な市場環境構築、重点分野の改革推進等の面から戦略性新興産業の発展を促すための政策措置が提起された。

 キ成元司長によると、発展改革委員会、科技部、工業情報化部、財政部などの関連部門が参加する戦略性新興産業発展協調グループがまもなく成立し、戦略性新興産業発展の計画や任務措置の督促・遂行を担当するという。

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