2012年06月01日-06月01日
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南中国海メタンハイドレートの採掘、来年より開始か

2012年06月07日

 中国科学技術協会が主催する科学者とメディアの対話イベントが6日に行われた。同イベントに出席した中国地質調査局の張洪濤研究員は、「中国の海洋調査船『海洋6号』は現在、南中国海の北部地域で可燃氷(メタンハイドレート)埋蔵量の詳細な調査を行っている。サンプリングの条件がそろえば、早ければ来年にも可燃氷の豊富な地区で採掘を実施する予定だ」と述べた。可燃氷は、世界で最も規模が大きく、エネルギー問題解決の可能性が最も高いと言われる戦略的代替エネルギー。中国網が報じた。

 大まかな推算によると、南中国海の可燃氷資源量は石油650億トン分に相当し、これは中国の130年分の使用量に当たる。現時点の情報によれば、南中国海の可燃氷は主に東沙、西沙、神狐などの海域に集中している。

 「海洋6号」の今年の主な任務は埋蔵量の調査だ。張研究員は「我々は可燃氷がどれだけ存在しているのかを正確に把握する必要がある。その上で、埋蔵量、分布、厚さに応じて、さらに20項目の特別調査を行う」とした。

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