内蒙古農業大学・生命科学学院生物製造重点実験室は9日、世界初となる乳糖分解酵素(ラクターゼ)遺伝子組換え乳牛がこのほど誕生し、健康に成長していることを明らかにした。この成果は「低乳糖乳牛」という新品種の育成に向け、重要な技術基盤を提供するものとなる。新華社が10日に報じた。
同大学・生命科学学院の動物生物技術重大プロジェクトを担当する張立教授によると、「ラクス」と名づけられたこの遺伝子組換え牛は、今年4月24日に誕生し、健康に成長しているという。
張教授は「ラクターゼは、乳糖(ラクトース)をガラクトースとグルコースに分解することができる。しかし、一部の人はラクターゼの分泌が少ないため、牛乳を飲むことができない。低乳糖乳牛が誕生すれば、乳糖不耐症の人でも安心して飲める牛乳を提供することができる」と語る。