2012年06月04日-06月08日
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蛟竜号、明日1回目の潜水試験へ

2012年06月13日

 有人潜水艇「蛟竜号」による7000メートル級潜水試験の現場指揮部が12日夜に明らかにしたところによると、潜水試験海域の海況が許せば、蛟竜号は14日朝7時より1回目の潜水試験を実施する。水深は5000メートル前後で、乗組員は葉聡、崔維成、楊波の3人。人民日報海外版が報じた。

 台風4号(GUCHOL)の影響により、蛟竜号を搭載する母船「向陽紅09」は現在、潜水試験海域から南西約200海里のところに避難している。潜水試験現場臨時党委員会の劉心成書記は「試験海域における台風4号の影響は徐々に弱まっている。現場指揮部は北京時間13日12時より『向陽紅09』を試験海域へと向かわせることを決定した。同船は14日の早朝2時-3時には試験海域に到達する予定。その後現地の海水パラメータを測定し、潜水艇にバラスト(重り)を設置し、北京時間午前7時までに潜水任務の準備を整える」と語った。

 劉氏によると、海況・天候などの条件がそろえば、潜水艇は14日午前8時より海中に潜り始める。第1回潜水試験の水深は約5000メートル、潜水時間は8時間。午後6時ごろには水面に戻り、回収作業が行われる予定。

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