2012年06月04日-06月08日
トップ  > 科学技術ニュース>  2012年06月04日-06月08日 >  「蛟竜号」の7千m級潜水試験、本日1回目の潜水

「蛟竜号」の7千m級潜水試験、本日1回目の潜水

2012年06月15日

 有人潜水艇「蛟竜号」による7000メートル級潜水試験の現場指揮部が14日に明らかにしたところによると、「蛟竜号」は本日朝7時より、1回目の潜水試験を開始した。目標は潜水艇を水深5000メートルほどまで潜らせ、各システムの改良後の技術状態を検証し、さらに深く潜水するための基盤を固めること。新華網が報じた。

 台風4号(GUCHOL)の影響で海況が悪化したことから、もともと14日に予定されていた1回目の潜水試験は15日に延期された。

 現場指揮部の崔維成副総指揮によると、第1回潜水試験の目標は、昨年行った5000メートル級潜水試験時と同じ技術状態に達することだという。同時に潜水艇の機能・性能を検証し、技術改良後の状態を確かめる。

 崔副総指揮は「第1回潜水試験は不確定要素が大きいため、潜水艇は甲板検査・水面検査で全て異常がないことが確認されてから潜水を始める。試験結果は様々なものが予想される。潜水試験チームもこれに対応すべく様々な予備プランを用意している。もし予定の目標に達し、潜水艇の状態が良好であれば、さらに深い潜水試験を行う」としたほか、「最終的な目標はもちろん水深7000メートルを突破することだ。しかし最初の数回の潜水試験は水深だけが目標ではなく、潜水艇の性能を検査し、故障を排除することが主な目標。潜水試験は潜水艇にとって大きなテストであり、『水深』は数多くのテスト問題の1つでしかない」とした。

 潜水試験の期間中、現場指揮部は記者会見を開き、最新情報を発表する予定。

※掲載された記事、写真の無断転載を禁じます