2012年06月11日-06月15日
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宇宙飛行士、テレビ電話で地上と通信

2012年06月20日

 天宮1号は1時間半かけて地球を1周している。我々が地球で1日(24時間)過ごす間に、宇宙にいる景海鵬、劉旺、劉洋の3人の宇宙飛行士は16回の日の出・日の入りを目にしていることになる。広さ20平方メートルあまりの天宮1号の中で、彼らは10日間滞在する。中国網が報じた。

 19日午後6時50分、宇宙飛行士たちは地上とのテレビ電話通信を行い、「天宮1号内で問題なく過ごしており、仕事も順調に進んでいる。安心してください」と語った。

 北京宇宙飛行制御センター・通信システムの責任者である賈文軍氏は、「双方向のテレビ電話による通信は今回の通信システムの最大の特徴。互いに顔を見ながらの対話はこれが初となる。神舟9号はこのほか、『複数のモジュールからの通信』も実現し、宇宙飛行士が実験モジュール、帰還モジュール、軌道モジュールのどこにいようと地上とコミュニケーションが取れるようになった」と語る。

 地上の宇宙飛行士操作サポート部門を訪れると、神舟7号の宇宙飛行士・テキ志剛氏の姿があった。テキ氏は「任務は順調で、すばらしい成果をあげている。我々も地上から彼らに注目している」と語り、ここまでの宇宙飛行士の活躍を高く評価した。

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