中国の4G規格であるTD-LTEの推進団体「Global TD-LTE Initiative(GTI)」が開催するシンポジウムが浙江省杭州市で18日夜に行われた。中国移動(チャイナ・モバイル)は会場にて、「傘下の香港企業の4G(FDD-LTE)と大陸部の4G(TD-LTE)がこのほど双方向ローミングを実現した。4Gネットワークが双方向・デュアルモードのローミングに成功したのは世界初となる」と表明した。新華網が報じた。
FDD-LTEとTD-LTEは現在、世界的に認められている2大4G規格だ。今回、香港-大陸部間の4G双方向ローミングが実現したことで、両4G規格に対応するモバイル通信ネットワークの融合に向けた基盤が築かれた。
中国移動の李正茂副総裁は「これまでに、広州・深セン・南京・北京・杭州で相次いで4G方式の試験が始まっている。これは中国がすでに大規模な4Gネットワーク建設・試験段階に入ったことを表す。一方、TD-LTEはすでに国際市場入りを果たしており、日本、インド、スウェーデンなどで商用ネットワークが建設されている」と語る。