環境保護部（国家核安全局）の責任者は18日、「中国の核施設は全体的に安全が保証されている。日本の福島原発とは立地条件が異なるため、中国の核施設で福島原発のような事故が発生する可能性は極めて低い」と語った。
同責任者は一方で、「福島原発事故のような、極端な自然災害への対応という面で、中国の核施設には依然として脆弱性が存在する。国はすでに短期・中期・長期計画を制定し、各民用核施設の改良作業を実施するよう求めている。これまでに短期プロジェクトはいくつか完了したが、中長期プロジェクトは今も実施中だ」とした。
国家核安全局、エネルギー局、地震局は昨年、全国で稼働中・建設中の原発ユニット41基、建設予定のユニット3基、および各種民用研究原子炉、核燃料サイクル施設に対する総合的な安全検査を行った。検査内容は▽各施設の品質保証システムの有効性▽建設中の原発の品質▽極端な自然災害や複数の事故が重なった場合の予防・環境保護措置--など11方面に及ぶ。科技日報が報じた。