中国第5次北極観測隊および科学調査船「雪竜」は7月2日、北極に向け青島から出発する。科技日報が伝えた。
青島で6月26日に行われた中国第5回北極観測隊記者会見で明らかになったところによると、今回の北極観測の主な内容は、▽海洋環境の変化と「海-氷-ガスシステム」の変化の鍵を握る要素の観測▽北極地区海洋環境の急速な変化の地質記録およびそれが中国の気候に及ぼす影響▽北極地区地球物理場における重要要素の調査と構造の特徴分析▽北極海域の生態系機能の現状調査および、地球の変化による影響--など。
観測隊は7月2日に青島を出発し、ベーリング海、チュクチ海を通過してアイスランドに到着する。アイスランドで5日間にわたる訪問・調査を行い、その後ノルウェーとデンマークの公海を経て北極海高緯度地区からチュクチ海へと戻り、ベーリング海を通って帰港する。総航程はおよそ1万7千海里、9月29日に上海港に帰港する予定。