国家博物館でこのほど、初の水中考古学成果展が開幕した。近年の水中考古学プロジェクトの成果を展示するもので、マルチメディア技術を駆使し、水中考古学の各段階における成果、および探査・引き揚げ・保護の各プロセスが再現されている。さび付いた沈没船の碇、陶器と貝類が一体化した化石などを含む大量の文化財や展示品、バーチャル海底トンネルなどを通じて、来場者は神秘的な水中考古学の世界を体験することができる。科技日報が報じた。
国家博物館は1980年代より水中考古学作業を開始。以来20年あまりにわたり、渤海、黄海、東中国海、南中国海などの幅広い海域で水中考古学調査と発掘を行ってきた。
「白礁1号」(福建省)、遼寧省綏中県三道崗の元代沈没船、「南海1号」(広東省)、「華光礁1号」(海南省西沙列島)などの沈没船が相次いで発見され、発掘が行われたことにより、中国古代の海洋交通史、貿易史、磁器販売、造船史、古代都市の配置などの研究が大きく前進した。