2012年07月16日-07月20日
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中国の人口予測ソフトが国際舞台に

2012年07月18日

 ブラジル・リオデジャネイロにおいてこのほど行われた、「国連持続可能な開発会議(リオ+20)」で、「人口の見通しに注目し、持続可能な開発を促進――中国の人口、発展と、世界人口予測ソフト『PADIS-INT』」がテーマのサブ会議が行われた。同会議において、神州数碼信息服務股フェン有限公司(以下、神州信息)が開発した人口予測ソフト「PADIS-INT」が発表され、世界各国の専門家から注目を集めた。科技日報が報じた。

 今回発表された「PADIS-INT」は、昨年のバージョンを大きくグレードアップしたもので、1つの国の異なる複数の省(又は州、地域)に対する、多地域同時人口予測機能が強化されたほか、オンライン利用にも対応した。ケニア、インド、ブラジルなどの人口学者は、同ソフトに高い興味を示した。

 神州信息のPADISプロジェクト総監である史文◆氏は「PADISの核心となるのは、人口政策決定サポートシステムだ。これは、1つの応用サポートプラットフォーム、5つのデータベース、4つのシステムから構成される。開発の過程では、国内外の著名人口学者の意見を総括し、様々な革新的技術を駆使し、多数の人口モデルを形成した。うち、多次元家族モデルの技術では、リアルな家庭生活をシミュレーションすることで、デジタルの世界で発展するバーチャル社会を作り上げることも可能だ。現在この技術を有するのは中国と米国の2カ国のみ」と語る。

 PADISのソリューションは、ミクロのビジネスマネジメントから、マクロの政策決定サポートまでをカバーすることができる。PADISがこのたび国際舞台で発表されたことで、世界人口の健全な発展を助ける重要ツールとなっただけではなく、世界の人口情報管理に向けたモデルを提供し、世界的な人口管理情報化という課題解決に向け貢献を果たした。また、中国の電子政務、人口管理情報化が国際舞台への進出を果たし、新たな一里塚を打ち立てた。

* ◆は金へんにりっとう

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