2012年07月30日-07月31日
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哈尼族の棚田、世界遺産に申請へ

2012年07月31日

 雲南省紅河に位置する哈尼(ハニ)族の棚田の世界遺産申請業務は2000年に開始して以来、すでに10年あまり続けられている。関連部門によると、今年2月、「紅河哈尼棚田文化景観」が国務院の認可を経て中国の2013年世界文化遺産申請項目に確定した。8月には世界遺産の専門家グループが現場を訪れ、視察・評価を行う。新華社が報じた。

 紅河の哈尼族の棚田は1300年の歴史を誇る。雲南省元陽県の中心区には19万ムーの棚田が広がり、多くが哈尼族の耕作に用いられている。棚田は独特な農耕文化を表すだけでなく、哈尼族の文化の発展史を物語っている。

 これまでに、◆口棚田、多依樹棚田、堰達風景区、老虎嘴風景区の改修作業はほぼ完了し、5つの重点村落でも139戸の伝統民家の改修が終了している。このほか、風景区沿いにあった景観を損なう建築物は撤去するか、外装を新しくし、村内には石畳を敷き、古くなった家屋は伝統的な「キノコ型」の家屋に改造し、哈尼族村落の風貌を蘇らせた。元陽県は今後、哈尼族村落の観光を開発し、棚田の風景と民族の特徴を融合させていく計画だ。

*◆は竹かんむりに青

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