中国科学院紫金山天文台は1日、8月に観測できる「天文ショー」のスケジュールを発表した。それによると、▽ペルセウス座流星群▽金星食▽金星西方最大離角▽水星西方最大離角▽火星・土星・スピカの接近▽海王星の衝(地球から見て太陽と正反対の方向に見える)――の6つが8月の主な天文現象となる。中でもペルセウス座流星群では1時間に平均数十個の美しい流星が観測できる。中国新聞網が報じた。
▽ペルセウス座流星群
ペルセウス座流星群は、毎年安定的に多くの流星が出現する「北半球三大流星群」の1つで、毎年7月下旬から8月中旬にかけて活動し、8月中旬(8月11日―15日)に極大を迎える。ピークには1時間に数十個の美しい流星が観察できる。
今年の極大の頃は下弦の月で、夜半前は月明かりの影響を受けること無く観測できる。国際組織の予測によると、今年のペルセウス座流星群の極大は北京時間8月12日夜8時―10時30分に出現し、「放射点(流星が飛び出す中心)」における1時間あたりの流星数は100個以上に達する見込み。しかし、中国の大部分の地域では、夜10時の時点でも放射点の高度が30度以下であるため、実際に観測できる流星数は予測値の半数以下となる。
▽金星食
星食とは、月がある天体の前を通過する事によって、その天体が月に隠される天文現象を指す。星食の時間は最長でも1時間あまりだ。金星食は全ての星食の中でも最も観賞価値が高い。
金星は月の明るく輝く側から月の後ろに隠れ始め、月の影になっている部分から再び姿を見せる。中国の一部地域では8月14日早朝、この金星食が見られる。うち、東北地区では全プロセスを観測できるほか、華北・華東では食の終わりまで観測でき、その他の地域では金星と月の接近が観測できる。
▽火星・土星・スピカの接近
8月22日、火星の色は赤く、土星は黄色を帯びて見える。スピカは白い恒星だ。そこへさらに月が現れ、3天体が月に接近する様子が観測できる。