2012年08月06日-08月10日
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上海 電気自動車国際モデル都市1周年、各データを発表

2012年08月09日

 上海市が中国初の「電気自動車(EV)国際モデル都市」となってから1周年を迎えた。この日、電気自動車の開発・生産、モデル運行、潜在消費者のアンケート調査などを含む、参考価値の高いデータが報告書にまとめられ、発表された。これらのデータを通じ、潜在消費者の心理、電気自動車の市場での認知度、各メーカーの電気自動車の実際の走行状況、オーナーの使用習慣などについて全面的に知ることができる。報告はまた、電気自動車の開発・普及に向けた国際協力の枠組みが徐々に形成されており、開放と協力の強化が電気自動車の技術的ボトルネック解消に向けた重要な手段となると指摘した。経済参考報が報じた。

 同報告は主に、2011年に収集したデータ(国際モデル区の試乗センターが収集した消費者試乗アンケート、個人による電気自動車購入データなど)に基づいて作成されたもので、「試乗の基本的状況と認知度」、「市場傾向」、「運行の基本的状況」、「故障状況」等に分けて論述した。

 同報告は故障の総括と分析についての章で、一部の電気自動車特有の故障とその原因・解決方法をふまえ、「実際の検証と世界的な電気自動車発展の流れから見て、電池全体の密封パッケージ液体冷却システムは、複雑な外部環境の中、動力電池を安定的に運行させるための主な方向性となっている。車両のコネクタの絶縁層およびその密封度を高めることは、電動自動車の設計および製造技術にとって試練となるだろう」と指摘した。

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