中国船舶重工集団公司(以下、中船重工)が8日に行った2011年度社会責任報告記者会見で明らかになったところによると、中船重工は現在、有人潜水艇「蛟竜号」による7000メートル級潜水試験の成功を基礎に、次なる深海設備として4500メートル級の有人潜水艇を開発しているという。また、深海ステーションの開発も積極的に進められている。新華社が報じた。
中船重工の孫波副総経理によると、「蛟竜号」はすでに基地に戻り、メンテナンスが行われている。今後はユーザー機関に引き渡され、来年には科学調査試験に利用される予定だという。また、中船重工は現在、国の関連部門に協力し、次なる深海設備の開発を進めている。
中船重工は中国海軍設備の主なサプライヤーであり、船舶工業の中堅企業。造船能力は年間1500万トン、製品は世界5大陸の60カ国・地域に輸出されている。2011年に世界500強企業の仲間入りを果たし、2012年には434位と、前年から順位を29位上げた。国有資産監督管理委員会の中央企業業績審査では、8年連続で「A級」の評価を受けている。