中国船舶重工集団公司傘下の昆明船舶設備集団有限公司が製造を請け負ったハブ空港用の旅客手荷物処理システム(BHS)がこのほど、昆明長水国際空港で導入され、40日間にわたって安定的に稼動した。中国は同システムおよび同分野の重要設備において初の国産化に成功した。中国科技網が報じた。
BHSは空港において最も複雑な電気・機械設備であり、ターミナル内のセキュリティチェック、税関、資源配分、発着案内(FIDS)、時計、消防などの各システムとリンクしている。最新の物流技術と空港業務が一体化したものであり、様々なハイテク分野に関わり、高い技術と信頼性が要求される。
2010年末の時点では、中国の各空港はいずれも国外のBHSを使用していた。このため、建造・アップグレード・メンテナンス・運営コストが高く、技術サービスの迅速性・有効性に劣り、備品やスペアパーツもすぐに調達できず、中国民間航空業界の発展を制約する要素となっていた。
現在、昆明船舶設備集団のBHSはすでに英国、ロシア、インド、シンガポール、ベルギーなどの各国に輸出されている。