中国自動車流通協会の情報によると、「中古車鑑定評価規範(意見募集稿)」が近く発表される見通し。これまで不統一だった中国の中古車の評価・価格決定が規範化されることが期待される。科技日報が報じた。
中国の中古車市場は近年急速に成長しつつあるが、中古車の評価標準、認証体系、価格体系が無いため、信頼問題が存在していた。中でも車両の評価は中古車取引のネックとなっていた。中古車両の買取価格と販売価格の差で利益を得ている中古車ディーラーは、より多くの利益を得るため買取価格を必死で下げようとする。このため、中古車を売る人も買う人も、自分が損をするのではないかと心配している。
中古車市場に統一的な認証標準が無いことから、大手自動車メーカーはそれぞれ自社の中古車認証標準を打ち出し、200項目あまりの車両評価検査項目を制定した。しかし、これら「ブランド中古車」の認証業務はそのメーカーの車種にのみ対応するものだ。
北京亜運村自動車取引市場の顔景輝総経理(社長)は「中古車の評価・鑑定が中古車取引の核心となる。中古車取引の市場管理を改善するには、統一的で権威ある中古車評価標準を急ぎ制定するよう政府関連部門に呼びかけることが必要」との見方を示す。
同意見稿によると、中古車の鑑定は主に専門的な検査設備と道具を使って行われる。第3者鑑定機構もしくは中古車経営企業が統一的な評価プロセスに基づき鑑定を行い、結果は消費者に告知される。