2012年08月13日-08月17日
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中国、世界最大の情報通信ネットワークを構築

2012年08月17日

 北京で16日午前、2012年中国国際通信会議が開幕した。同会議に出席した工業和信息化部(工業と情報化省)の尚氷副部長が明らかにしたところによると、2012年6月末現在、中国の電話ユーザー総数は13億3500万件に達した。うち、モバイルユーザーは10億5200万件、インターネットユーザーは5億3800万人に達し、中国は世界最大の情報通信ネットワークを構築した。中国科技網が報じた。

 尚副部長は「通信技術の進歩と産業革新は、経済構造の最適化・経済社会の持続可能な発展を推進する重要な力となっている。近年、世界各国は経済の復興・競争力の向上に向け、情報通信業の発展推進を戦略に組み込み、相次いで支援措置を発表している。うち多数はすでに実施段階に入っており、世界の情報通信業は新たな発展のチャンスを迎えた。現在中国では電子商取引(Eコマース)、モバイル決済、モバイル動画などを含むインターネット利用の普及率がさらに高まり、産業のモデルチェンジと構造調整も積極的な発展を遂げている。伝統的な生産管理、マーケティング、製品流通、アフターサービスなどの面でも情報通信技術がますます利用されつつあり、情報化と工業化の融合が進んでいる。産業のイノベーション意識も高まり、TD-LTE-Aが4G通信の国際規格に制定されるなど、関連企業の競争力が顕著に高まっている」と指摘した。

 2012年中国国際通信会議は中国通信学会と国際電気電子工程師協会が共催するもので、今回が初開催となる。会期は3日間で、テーマは「持続可能な発展をサポートする通信技術」。参加者は▽未来の5G通信▽有線と無線の融合▽インテリジェント・エコ通信▽次世代インターネットとクラウドコンピューティング▽無線通信の認知▽モノのインターネットの応用開発▽スマートグリッド通信システムーーなどの議題をめぐり、討論を繰り広げる。

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