2012年08月13日-08月17日
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中国 高被引用論文数で世界6位

2012年08月17日

 中国科技部が明らかにしたところによると、中国は2011年の高被引用論文(各分野で被引用数が上位1%の論文)の数で世界6位となり、世界をリードする水準に達した。中国の世界における影響力が示された。新華社が伝えた。

 中国科学技術情報研究所は、中国の世界における論文被引用回数が2014年には世界5位になり、「国家中長期科技発展計画綱要」と「国家『第12次五カ年計画』科学・技術発展計画」の目標を前倒しで実現できると予測する。

 英ネイチャー・パブリッシング・グループが発表した報告書「ネイチャー・パブリッシング指数2011-中国」によると、大量のデータ分析の結果、中国は世界科学技術分野のリーダーになるべく前進していることが明らかになった。

 同報告書によると、2011年に中国が「ネイチャー」誌及び「ネイチャー」誌傘下の各誌に掲載した論文数は計225本に上り、全体の6.6%を占め、これまでと比べ大幅に増加した。報告書はさらにトムソン・ロイターのデータを引用し、世界の「高被引用論文」のうち、中国の論文が10%以上を占めると指摘した。世界の「高被引用論文」に中国の論文が占める割合は2001年の1.85%から2011年には11.3%に上昇し、この割合は世界4位となった。

 中国科学技術情報研究所もかつて、異なるデータと視点から中国の学術論文の統計分析を行い、中国は科学技術発展の「質」の面で顕著な成果を上げたと指摘している。

 同研究所が先ごろ発表したデータでは、より全面的かつ精確に中国の科学技術発展の現状が分析されており、その内容は以下の4つの点に総括できる。

 (1)中国の「高被引用論文」の数が世界6位となった。

 (2)中国の世界的に注目を集めた論文数が世界5位となり、絶えず増え続けている。

 (3)中国が各分野を代表的する雑誌で発表した論文数は世界2位となった。

 (4)中国が3大学術誌(「ネイチャー」、「セル」、「サイエンス」)で発表した論文数は世界9位となった。

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