2012年08月20日-08月24日
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中国、核融合エネルギー研究で国際協力を推進

2012年08月20日

 中国科学技術大学の候建国学長、米プリンストン大学プラズマ物理研究所のStewart Prager所長、中国科学院プラズマ物理研究所の李建剛所長は13日、3機関を代表して先進的な核融合エネルギー研究に関する協定を締結した。3機関は今後、核融合理論、装置実験、核融合炉の全体・コア技術の研究開発などで全面的に協力するほか、人材育成を柱とする核融合エネルギー共同革新センターを設立する。科技日報が報じた。

 核融合エネルギーの研究開発は、近年最も重要な国際協力プロジェクトの1つとなっている。しかし、中国では現在、研究人材が極めて不足しており、磁気閉じ込め核融合人材の育成体系の構築が待たれている。また、核融合エネルギーの研究は様々な学科に関わるプロジェクトであるため、国内の資源と力を統合し、新たな管理体制・運行メカニズムを模索し、共に革新を進める必要がある。

 これを受け、中国科学技術大学、米プリンストン大学は協議の結果、先進的な核融合エネルギー研究での全面的な協力を基礎に、人材育成を柱とする共同革新センターを設立し、国内外の有名大学・研究所との幅広い協力を推進していくことで合意した。

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