2012年08月20日-08月24日
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中国初、超大型自走式モジュラートランスポーターが誕生

2012年08月20日

 武漢天捷重型装備股フェン有限公司は武漢で15日、2000トン級モジュラートランスポーターによる運搬のデモンストレーションを行った。これは中国が自主開発した初の超大型自走式モジュラートランスポーター(SPMT)であり、同分野における多くの空白を埋めた。湖北省科技庁が実施した専門家鑑定の結果、同車両は世界先進レベルに達しているとされた。中国科技網が報じた。

 モジュラートランスポーターは、大型で解体しにくく、かつ長さ・幅・重さが大きい貨物設備の移動や短距離運搬、埠頭でのロールオン・ロールオフなどに使用されるほか、船舶、海洋プロジェクト、風力発電、原子力発電、高速鉄道、陸橋などの建設における運搬ニーズも満たすことができる。

 同モジュラートランスポーターはすでにEUの基準適合マーク「CEマーク」を取得しており、価格は国外の同タイプの製品の3分の1。同車両の誕生により、中国は大型輸送設備を輸入に依存しなくてもすむようになり、造船、海洋プロジェクト、橋梁などの施工効率が高まり、生産技術が改善された。同車両はまた、専門的な橋梁運搬車、船舶運搬車などの代用とすることもできる。最大級のモジュラートランスポーターを使えば、1万トン級石油掘削プラットフォームの短距離輸送も可能だ。

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