2012年08月20日-08月24日
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南水北調工事で大量の出土品、保管場所が不足

2012年08月20日

 長江、黄河の2大流域の間に位置する漢江中上流域は、中国古代文明の発祥の地の1つだ。かつて中国の南北・東西文化が融合する重要地域であった丹江口ダム区から出土する文化遺物は、多元一体構造を形成した中国文化および中国文明の歴史研究にとって欠かせない役割を果たしている。新華網が報じた。

 中国南方地域の水を北方地域に送る「南水北調」プロジェクトでは、丹江口ダム区を水源区としている。このほど行われた丹江口ダム区の緊急発掘では、文化財数十万点が出土した。うち、各時代の貴重な文化財は数万点に上り、文化財の価値は数的にも質的にも三峡ダム区を大きく上回った。

 文化財専門家によると、全ての出土品の修復作業を終えるには10年あまりかかるが、修復待ち、および修復が完了した文化財は、臨時倉庫を借りて保管するしかない状態だ。このため現地では、出土した文化財を保管・展示するプラットフォームを差し迫って必要としている。

 写真は18日、丹江口ダム区から出土した文化財の修復を行う作業スタッフ。狭い倉庫内の床と棚は、修復待ちの文化財で埋め尽くされている。

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