2012年08月20日-08月24日
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百度のクラウドコンピューティングセンターが着工

2012年08月21日

 検索エンジン大手の百度は19日、山西省陽泉市にて百度クラウドコンピューティングセンターの定礎式を行った。同センターのデータ保存容量は、中国国家図書館の蔵書量の20万倍以上に相当する見込みだ。新華網が報じた。

 クラウドコンピューティングの目的は、水や電気を使うのと同じように、ユーザーが自由にIT資源を使えるようにすることであり、クラウドコンピューティングはハイテクノロジー発展の主な方向性の1つとなっている。現在、百度の1日あたりデータ処理量は数十PB(ペタバイト)に達しており、業界をリードしている。

 百度クラウドコンピューティングセンターは完成後、百度のインターネット業務を全面的にサポートし、コンピューティング・メモリの動的配分を実現、百度のデータ処理の安定性・信頼性を高める。また一方で、同センターは社会にも開放され、クラウドストレージ、クラウドオペレーティングシステム、百度アプリケーション・エンジン(BAE)、データ分析に基づいた運営、クラウドテストなど一連のサービスを提供する。

 同センターの建設期間は4年間。1期工事の建設面積は12万平方メートルに達し、▽データ保存容量▽コンピューティング能力▽環境保護・省エネ--の3方面においてアジア一流の水準を目指す。

 同センターのデータ保存容量は4000PB以上に達する見込みで、これは国家図書館の蔵書量の20万倍以上に相当する。また、百度が自主開発した高性能・低エネルギー消費のサーバを採用し、CPU総数は70万個、CPUコア総数は300万に達する。さらに同センターでは中国の環境および法規に適するハイテク技術を多数採用してエネルギー効率を高め、約43%の省エネを実現、エコ・環境保護面でもアジア一流の水準を目指す。

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