2012年08月20日-08月24日
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1本の光ファイバーで2.1億回線の同時通話が可能に

2012年08月24日

 武漢郵電科学研究院が19日に明らかにしたところによると、国家重点基礎研究発展計画(国家973計画)のプロジェクト「超高速・超大容量・超長距離光伝送の基礎研究」がこのほど重大な進展を遂げた。同研究院は国内で初めて、1本のシングルモードファイバー中にCバンド・168波を波長多重し、1波あたり103Gの超高密度波長分割多重(UDWDM)伝送実験に成功した。伝送距離は2240キロ、総伝送容量は17.32Tbpsに達した。これは、1本の光ファイバーで2.1億回線が同時通話したのと同じ容量に相当する。科技日報が報じた。

 同技術のブレークスルーにより、「高スペクトル効率の実現、非線形効果の抑制」など、超高速・高スペクトル・超長距離伝送システムのキーテクノロジーにおける問題が解決されただけでなく、超高速・超長距離UDWDM伝送の実用化に向けた技術的基盤が固められた。同技術は将来、国家ブロードバンド戦略の実施に向け力強いサポートを提供する。

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