2012年08月20日-08月24日
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科学調査船「実験3号」、南沙海域で調査実施

2012年08月24日

 南中国海海洋断面科学調査を実施中の中国科学院・南中国海海洋研究所の総合科学調査船「実験3号」は23日午後、北緯12度線を越え、今回の任務の重点調査エリアである南沙海域に入った。中国新聞網が報じた。

 「実験3号」の李友光船長は「台風14号の影響により、西沙海域を含む南中国海中北部はここ数日間、海上での調査作業に適した状態ではない。台風を避け、また時間を節約するため、我々は調査地点の順序を入れ替え、南沙海域での調査作業を実施する」と述べた。

 李船長によると、南沙海域の現在およびここ数日間の天気・海況条件は、海上での調査条件を満たしているという。「実験3号」は23日夜に南沙海域の1カ所目の作業地点に到達した。

 実験3号は今回の任務で、南沙諸島のサンゴ礁地域、中部海域の深海域、南中国海西部の西岸境界流域、黒潮の影響を受ける海域など、南中国海の代表的な海域を通過する。観測地点は計75カ所、観測ブイは6カ所で、これまでに観測地点17カ所、ブイ4カ所での作業を完了している。

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