中国の極地観測船「雪竜号」はアイスランドへの公式訪問を終え、24日にスヴァールバル諸島の西側から北上し、北緯81度の地点に到達した。雪竜号は北極海の高緯度の航路をとり、帰国する予定だ。中国の船舶が北極海の高緯度の航路をとり北極海を横断するのは、今回が初となる。新華社が伝えた。
雪竜号は北極に向かう際に「北東航路」を航行し、帰還の際には北極海の高緯度の航路を選択した。同航路はノルウェー北部のスヴァールバル諸島から始まり、ロシア北西部のフランツ・ヨーゼフ島、ロシア北部のセヴェルナヤ・ゼムリャ諸島の北を通る。北極路線が開通するかどうかや開通の時期・範囲については、その年の氷の溶け具合によって決まる。
2012年7月22日から8月2日にかけて、雪竜号はチュクチ海、東シベリア海、ラプテフ海、カラ海、バレンツ海と通過し、2894海里(1海里=1.85200キロメートル)の航行後、アイスランドを訪問した。中国の船舶は、今回初めて「北東航路」の航行に成功した。