2012年08月27日-08月31日
トップ  > 科学技術ニュース>  2012年08月27日-08月31日 >  騰訊とTCLが提携、超大画面の新端末を発売

騰訊とTCLが提携、超大画面の新端末を発売

2012年08月28日

 ポータルサイト大手の騰訊(テンセント)の馬化騰CEOと、電気機器メーカーTCLの李東生董事長(取締役会長)は8月23日、「テレビとiPadの中間」に位置づけられるモバイルネットワークの新端末、「Ice Screen」を販売することを発表し、業界を驚かせた。業界内ではこれまで、両社はスマートフォン分野で事業提携を行うと予想されていた。両社が「Qphone」と呼ばれる商標を、共同で登録したとする噂も伝わっていた。

 両社はインターネット業界で初となる、テレビ・パソコン・スマートフォン・タブレット型PCに続く「第5のディスプレイ」を通じ、ワンストップの便利なインターネット生活を実現する。業界を跨いだ今回の提携は、消費類電子業界とインターネット業界の変革を示している。

 中国電子商会の陸刃波秘書長は、「iPadが新たなブームを巻き起こしたように、Ice Screenは娯楽性の高い大型ディスプレイのタブレット型端末に大きな変化をもたらし、消費電子産業の新たな方向性を示すだろう」と語った。

 スマート化されたクラウド端末の新製品であるIce Screenは、26インチの液晶パネルを採用し、同タイプの製品の中では世界最大を誇る。Ice Screenはまた、「移動可能な大パネル」、「高速動画再生」、「カスタマイズ化されたミュージックアルバム」、「HD動画通信」という4大機能を特徴とする。

 スペック面を見ると、Ice Screenはマルチコア「Cortex-A9プロセッサ」、モバイルバッテリーを搭載し、アップグレード可能なAndroid OSに対応する。またWi-Fiに対応し、移動中もテレビの視聴とネット接続が可能となる。

 Ice Screenは新たな消費電子製品として、さまざまな場面にあわせて自由に移動することが可能だ。他にも携帯電話、Eメール送信、SNS、ネットサーフィン等の機能を利用することができ、操作性が高い。

 Ice Screenは8月23日の00時00分より、QQ商城(騰訊の展開するECサイト)およびTCLの公式サイトを通じて予約販売を開始した。販売チャネルの共有、ビジネスモデルのイノベーションもまた、今回の提携の注目点となっている。

※掲載された記事、写真の無断転載を禁じます