2012年08月27日-08月31日
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中国、喫煙者3億人で世界一 副流煙で年10万人が死亡

2012年08月28日

 英医学雑誌「ランセット」がこのほど発表した研究結果によると、中国の喫煙者数は3億100万人に達し、世界一となった。同誌は、喫煙により健康および生産力に極めて深刻な悪影響がもたらされると警鐘を鳴らした。中国科技網が報じた。

 同誌は各国に対する喫煙率調査を行い、中低所得国(14カ国)のデータと英国・米国のデータを比較した。その結果、ロシア、中国、インド、ベンガル、ベトナム、フィリピン、タイ、トルコ、ウクライナ、ポーランドの喫煙率が特に高かった。

 調査によると、中国の喫煙者数は3億100万人で、世界一となった。中国人男性の半数以上(52.9%)が喫煙者であり、この割合はロシアに次ぐ世界2位だった。また、中国の男性喫煙者数は2億8810万人で世界一、女性喫煙者数も世界トップクラスだった。女性の喫煙率は2.4%と低いものの、総数は1260万人に達した。

 中国の禁煙率は低く、禁煙に成功した人の割合は20%以下だった。ブラジルやウクライナなど喫煙を規制する法律を実施している国では、喫煙率が35%超に達した。

 この他調査によると、中国ではタバコに関係する病気で毎年100万人が死亡していることが分かった。また、副流煙の影響により毎年10万人が死亡しており、タバコを吸わない女性や児童にも深刻な影響をもたらしている。

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