2012年09月10日-09月14日
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大学生が発明 三輪車に変形するベビーカー

2012年09月13日

 ベビーカーを押すのに疲れたら、三輪車に変形させ、赤ちゃんを乗せて走ることができる--。西南交通大学の学生・ユ聖傑氏は12日午前、自らが発明した多機能ベビーカーをメディアに紹介した。この発明は、このほど西安で行われた第5回全国大学生機械イノベーションデザインコンテストでみごと全国一等賞を獲得、特許も出願された。華西都市報が報じた。

 このベビーカーには前方に1つのタイヤ、後方に2つのタイヤがついており、一見普通のベビーカーに見えるが、下についているいくつかの留め金を外し、後方に引張ると、前方のタイヤがぐるっと後方に移動し、ベビーカーの下に隠れていたサドルが現れ、一瞬にして三輪車に「変形」する。変形後も赤ちゃんを乗せる部分は車の前方に位置している。

 ユ氏は「未来の家庭で使える実用的な機械をデザインすることがコンテストの規定だった。親戚が子供連れで外出するとき不便そうだったのを見て、この発明を思いついた」と語る。アイデアからデザイン、制作にいたるまで、1学期をかけて取り組んだ。コンテストに参加したのは2代目だという。「2代目ではさらに改良を重ね、変形がもっと便利になったほか、サイズも自転車に近づき、乗り心地が良くなった」と語る。赤ちゃんを乗せる部分が前方にある設計も安全を考慮してのことだという。

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