2012年09月24日-09月28日
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北京雲居寺の雷音洞、中国最古の仏殿と確定

2012年09月24日

 雲居寺の北に位置する石経山・雷音洞で、専門家・学者による測量調査が約2カ月間にわたり行われた。その結果、雷音洞が中国に現存する最古の仏殿であることが確定された。今から1396年前の隋大業12年に建設されたものと見られ、山西省五台山にある唐代の仏殿よりも古い。雲居寺文物管理処が22日に明らかにした。千竜網が報じた。

 北京市房山区政府は今年5月、石経・雲居寺文化研究センターを設立し、北京大学考古学部の宿白教授が学術顧問に就任した。

 22日午前、記者は雲居寺の管理スタッフおよび専門家と共に石経山を登り、雷音洞に入った。龍門石窟研究院から訪れた賀志軍研究員は洞窟中に残る4本の千仏柱上の仏像を一つ一つ測量していた。洞内は密閉されていて風が通らず、中央には1981年に出土した仏舎利が祭られていた。

 現場のスタッフによると、雷音洞の四方の壁には146枚の経版(木に経を彫り、印刷できるようにした原版)がはめ込まれており、うち141枚は隋代のもの、5枚は元代に追加されたものだった。経の種類は計19種類で、不完全な物は無かったという。

 1400年の歳月を経たにもかかわらず、大部分の碑文は当時の様子がそのままに保存されている。

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