2012年09月24日-09月28日
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水力発電所3Dシミュレーション技術、成都から世界へ

2012年09月28日

 仏ダッソー社と言えば、軍事マニアは同社の戦闘機「ミラージュ」、「ラファール」を思い浮かべるだろう。これらの戦闘機から技術サポートを受けたダッソー・システムズは、中国水電顧問集団成都測量設計研究院、成都希盟泰克科技公司とこのほど、「中国エンジニアリングデジタル化革新センター」を共同設立した。3者は水力発電の3D技術ソリューションプランを開発し、再来年の発表を目指す。中国広播網が伝えた。

 ダッソー・システムズは数年前から同研究院と提携関係を結んでおり、デジタル3D技術の水力発電への応用について共同研究を進めてきた。同研究院の章建躍院長は、「同3Dシステムは水力発電所の建設に幅広く活用されており、伝統的な建設方法と比べて効率を50%高めるなど、顕著な成果を手にしている。同技術を用いることで、実際に水力発電所を建設する前に、コンピュータを利用し建設状況をシミュレーションすることが可能となる。シミュレーションの結果は、最終的な完成品に近いものとなる」と説明した。

 同センターは、各建設工事で使用できる3Dシミュレーション技術を開発する。章院長は、「成都市は今後、世界で最も先進的な水力発電所建設3Dシミュレーション技術を手にし、全世界で販売することが可能になる」と語った。

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