2012年10月01日-10月05日
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高齢者の咀嚼力、認知機能と関連

2012年10月09日

 スウェーデン・カロリンスカ研究所の高齢化研究センターおよび、同研究所の歯科学部、カールスタード大学の研究者らが行った研究の結果、高齢者の咀嚼力と認知機能には関連性があり、咀嚼力の弱い高齢者は認知症を患うリスクが高いことが分かった。同研究結果は医学誌「アメリカ老年医学会雑誌」で発表された。新華社が報じた。

 研究者らはスウェーデンの高齢者(77歳以上)557人に対して研究を行い、歯の喪失、咀嚼力、認知機能の関係を分析した。結果、りんごなど比較的固い食べ物の咀嚼が困難な高齢者は、認知機能が退化するリスクが高いことがわかった。

 研究者は「咀嚼力が弱いと脳の血流が悪くなり、これがアルツハイマー病の原因の1つになりうる」との見方を示す。

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