2012年10月08日-10月12日
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中国、釣魚島の高解像度画像を取得

2012年10月16日

 科技部(科学技術省)中国国家リモートセンシングセンター(NRSCC)が明らかにしたところによると、これまでに複数の科学研究機関が釣魚島およびその付属島嶼(日本名・尖閣諸島)付近で無人機を使ったリモートモニタリング試験を行い、釣魚島およびその付属島嶼の高解像度空中写真が完成したという。

 高解像度航空リモートセンシング画像から、釣魚島およびその付属島嶼には、北嶼およびその付属島嶼(5島)、南嶼(1島)、飛嶼と飛嶼仔(2島)、南北小島および主な付属島嶼(16島)、黄尾嶼および主な付属島嶼(21島)、赤尾嶼および主な付属島嶼(11島)があることが観測された。

 今年以降、無人機による島・暗礁のリモートモニタリング試験が幾度も行われており、これまでに釣魚島および付属島嶼の約17.8平方キロメートルにわたる空中写真データを取得。さらにマッピングを行い、釣魚島および付属島嶼のデジタル正射写真、デジタル標高モデル、デジタルライングラフ、正射写真製品の編集が完成した。

 無人機を使ったリモートモニタリング試験では、科技部の国家863計画「地球観測とナビゲーション技術」の関連プロジェクトの研究成果が多数利用されており、3S技術(GIS:地理情報システム、RS:リモートセンシング、GPS:全地球測位システム)を通じ、これまで到達できなかった大陸から遠く離れた島・暗礁の測量や動的モニタリングなどのキーテクノロジーでブレークスルーを果たした。国家主権の保護および海洋開発に向け、島・暗礁の精確な地理情報をリアルタイムで提供するための情報技術手段となる。

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