2012年10月08日-10月12日
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向家ハ水力発電所、初期の貯水目標を達成

2012年10月17日

 中国三峡集団が明らかにしたところによると、金沙江(長江上流部)の向家ハ(土+覇)水力発電所で16日、水位が354メートルに達し、初期の貯水目標を達成した。これは同発電所にとって重要な成果であり、発電・洪水調節・水上輸送・灌漑等の機能がまもなく全面的に発揮されることを意味する。人民日報が報じた。

 同発電所の水位は354メートルに達し、右岸地下発電所の1基目ユニットの発電開始に向け、準備が整った。各モニタリングデータによると、貯水期間中のダムの主要パラメータ(変位、漏水、変形)はいずれも正常範囲に収まっており、ダムの保水構造の各安全指標や貯水池・堤防の状態も安定的で、漂流物も予想より少なかった。

 同発電所は金沙江下流に建設中の水力発電所群における最後の発電所で、三峡プロジェクト、溪洛渡水力発電所に次ぐ中国第3の規模を誇り、中国の西部大開発重点プロジェクト、「西電東送(西部の電気を東部に送る)」プロジェクトの基幹電源に指定されている。

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