農業部南海区漁政局が明らかにしたところによると、現在、中国の漁業監視船には全て中国の衛星測位システム「北斗」のナビゲーション指揮システムが搭載されているという。「北斗」は中国が自主開発した衛星測位システムで、測位・ナビゲーションサービスなどを提供する。北斗システムは漁民の救助能力を効果的に高め、漁業安全保障面で重要な役割を発揮している。新華網が報じた。
同局情報処の李平処長によると、同局は2008年に北斗ナビゲーション指揮システムを正式に始動し、これまでに緊急警報信号を200回あまり受信したという。漁業監視船は北斗システムを通じてこれらの警報に対応し、漁民の損失を最大限に抑えた。
北斗システムの測位精度は現在25メートルに達している。今年末までに同システムが基本的に完成すれば、サービス範囲内の測位精度は10メートルに向上し、アジア太平洋地域におけるナビゲーション精度は米国のGPSシステムを上回ることになる。