2012年10月15日-10月19日
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中国の新砕氷船、詳細設計契約を締結

2012年10月24日

 中国政府が建造を認可した新たな極地科学調査砕氷船の設計・建造業務がまた新たな進展を見せた。中国極地研究センターと中国船舶工業集団公司第七○八研究所は北京で22日、中国の新砕氷船プロジェクトの詳細設計契約を締結した。人民日報が伝えた。

 国家海洋局極地調査弁公室、中国極地研究センターは今年7月、フィンランドAker Arctic Technology社と新砕氷船の基本設計契約を締結した。9月には、同プロジェクトの詳細設計の入札募集が行われ、中国船舶工業集団公司の第七○八研究所が落札した。現在、同プロジェクトはすでに拡張概念設計を終えており、基本設計が始まっている。第七○八研究所とAker Arctic Technology社は、造船所段階前の設計を共に担当する。

 新たな砕氷船は、定員90人、軽荷排水量8000トン、全長約120メートル、幅は最大22.3メートル、最大航行速度15ノット、航続力約2万海里で、厚さ1.5メートルの氷と深さ20センチの雪を時速2-3ノットで連続砕氷して進むことができる。

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