2012年10月15日-10月19日
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「北斗」16基目衛星の打ち上げ成功 地域システムが完成

2012年10月26日

 中国は25日午後11時33分、西昌衛星発射センターから中国の衛星測位システム「北斗」の16基目の衛星を搭載したキャリアロケット「長征3号丙」を打ち上げ、予定の軌道に投入した。これは北斗第二世代システムの最後の衛星であり、北斗の地域システムが完成したことになる。人民日報海外版が伝えた。

 北斗の「3段階」発展戦略によると、北斗はまず「地域システム」を構築してから「グローバルシステム」を構築する計画で、今年はサービス範囲がアジア太平洋の大部分の地域をカバーする予定。今回の打ち上げ成功により、北斗システムの第2段階目標が全て実現したことになる。アジア太平洋地域をカバーする安定的・連続的なシステムが完成し、測位、ナビゲーション、時刻配信、ショートメッセージ通信などのサービスを提供する。

 北斗システムは昨年12月27日、中国および周辺地域をサービス範囲とした試験運用が始まった。中国は今後も引き続きネットワーク衛星を打ち上げ、絶えずサービス能力を向上、サービス範囲を拡大し、2020年までに30基あまりの衛星からなる北斗グローバルシステムを構築、全世界をカバーする高精度・高信頼度の測位、ナビゲーション、時刻配信サービスを提供し、北斗発展の第3段階戦略を完成させる。

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