2012年10月22日-10月26日
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中国、世界第2の電子廃棄物発生国に

2012年10月30日

 経済の急速な発展に伴い、中国の電気・電子機器廃棄物の発生量も驚くべきペースで増えつつある。国連環境計画(UNEP)の2010年の報告によると、中国で毎年発生する電気・電子機器廃棄物の量は230万トン以上に達し、米国の300万トンに次ぐ世界2位となった。さらに2020年には、中国の廃棄パソコンの量は2007年の2倍-4倍に、廃棄携帯電話は約8倍に増加するという。電気・電子機器廃棄物はその回収および総合利用のプロセスにおいて一定の環境汚染や健康被害などをもたらすことから、重視が必要だ。経済参考報が伝えた。

 国が推進するグリーン照明計画により、財政補助を受けて普及した最初の省エネランプ(1億個あまり)が今、一斉に廃棄の時期を迎えている。しかも、消費量は今後も年10億個あまりに達する。廃棄された省エネランプには水銀、鉛等の有毒・有害成分が含まれるため、専門家は「生活ゴミの中では廃電池に次ぐ第2の水銀汚染源」と称している。しかし、中国の省エネランプ回収・処理システムは非常に低レベルだ。もし適切に処理できなければ汚染リスクは軽視できない。

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