2012年10月22日-10月26日
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「乗馬ダンス」、首や腰を痛めやすいため注意

2012年10月31日

 歌手のPSYの歌う「江南スタイル」のミュージックビデオが大ブームとなっており、有名人から一般人まで皆ビデオに出てくる「乗馬ダンス」をまねしている。しかしある医者は「頚椎や脊髄疾患の患者がこのダンスを踊ると病状が悪化する可能性がある。また普通の人でも踊りすぎるとひざ関節に悪影響を及ぼす」と指摘する。新華網が伝えた。

 杭州市に住む肖さん(35)は近頃、数日間連続で同僚と「乗馬ダンス」を踊っていたところ、突然首が回らなくなった。南京に住む20代のある男性も彼女を喜ばせるために「乗馬ダンス」を踊り続け、急性腰椎捻挫で病院に運ばれた。

 杭州市中医院骨傷科の李為群副主任は、「乗馬ダンスは簡単に真似でき、ユニークで面白いが、動きが激しく、準備運動を怠ると首や腰を痛めやすい」と指摘する。「特にパソコンの前に座り続けているサラリーマンはもともと首や腰の疾患を抱えている人が多く、長時間乗馬ダンスを踊ると身体を痛めやすい。また、このダンスは半腰の状態が続くため、ひざに大きな力がかかり、長時間続けると軟骨が摩耗する。関節の疾患を抱えている人などはこのダンスを踊るべきではない」。

 李氏によると、乗馬ダンスを踊りたい人は、まず首の運動でウォーミングアップをすると良いという。首の運動の仕方は以下の通り。

 まず自然に立ち、両足を肩幅に開き、両手を腰にあてる。首を後ろに倒してしばらくキープし、それから左右に首をひねり、それぞれしばらく止める。最後に徐々に背伸びをし、両腕を横に広げ、背中側へ伸ばす。

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