2012年11月01日-11月02日
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中国の第4世代原子炉技術が検収に合格

2012年11月01日

 「国家ハイテク研究発展計画(863計画)」の重大プロジェクトである、中国高速増殖炉の実験炉プロジェクトが10月31日、科技部(科学技術省)が組織する専門家検収に合格した。同実験炉の完成は、中国の原子力エネルギーの発展が「加圧水型原子炉-高速増殖炉-核融合炉」という3段階発展戦略のうちの2段階目で重要なブレークスルーを果たしたことを意味する。これにより、中国の第4世代原子炉技術の研究開発は世界トップレベルに達し、中国は高速増殖炉技術を有する数少ない国の1つとなった。人民日報海外版が伝えた。

 高速増殖炉はウラン資源の利用率が高い、廃棄物を半減期の短いものに変換させることができる、安全性が高いなどの特徴を持ち、世界の第4世代炉のうち最も選ばれているタイプで、第4世代炉の発展方向を代表している。中国の高速増殖炉実験炉は熱出力65メガワット、電力出力は20メガワットで、大出力かつ発電機能を持つ世界でも数少ない高速増殖炉実験炉だ。

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