2012年12月17日-12月21日
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北京 大規模な駅監視システムが完成

2012年12月17日

 複数の地下鉄・バス路線が交差する北京の宋家庄駅では、駅構内の乗客の動きを監視カメラで見張っているだけでなく、市内の他のターミナル駅(東直門駅、四恵駅、北京南駅、西苑駅)のモニタリングも行っている----。

 北京市住宅・都市建設委員会(住建委)がこのほど明らかにしたところによると、宋家庄駅の監視制御センターでは5つのターミナル駅のモニタリングを同時に行うことができる。このシステムは乗客の流れに基づいて随時警告を発するほか、天候に合わせた指示を出すこともできるという。北京日報が伝えた。

 宋家庄駅は南三環路と南四環路の間に位置し、3本の地下鉄、8本のバス路線の結節点となる予定だ。

 同駅は北京市の重要な交通結節点プロジェクトであり、市の交通圧力を緩和するための重要施設でもある。

 宋家庄駅には200台あまりの監視カメラが設置され、30秒ごとにデータが更新される。駅構内、バス停の乗客状況がスクリーンに映し出されるほか、周囲の道路や各改札口の状況もモニタリングの対象となる。

 同システムはこのほか、天候に基づいた指示を出し、緊急マニュアルを発動するかどうかの判断に役立てることができる。例えば大雨の日は乗客の滞留状況に基づき緊急マニュアルの発動を指示し、駅係員は指示に基づきレインコートの配布や乗客の避難誘導などを行う。

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