西安にこのほど一風変わった写真館がお目見えした。ここでは普通の写真ではなく、3Dスキャナと3Dプリンターを使って「立体像」を作ることができるのだ。人民日報が伝えた。
国内初を謳うこの3Dプリンター体験館では、まず3Dスキャナを使って上半身のスキャンを行い、その後ソフトウェアを使ってスキャンデータから3Dモデルを作成する。最後に3Dプリンターを使ってフィギュアを作成する。2時間ほど待てば、容貌から髪型、表情にいたるまで自分にそっくりのミニチュアフィギュアを手に入れることができる。
体験館には3Dプリンターを使って制作したメガネ、懐中電灯、機械の部品やマウス、工芸品の数々が展示されている。訪れた人々は、本物そっくりのフィギュアに驚きの声をあげている。
この技術の各業界での応用は、想像を超える可能性を秘めている。例えば製品を開発する際の原型デザインでも、3Dプリンターを使えば迅速かつ精確にモデルを制作することができる。応用分野は精密部品の製造、電化製品、建築、医学、室内装飾など多岐にわたる。このほか、彫像などの伝統工芸やアニメ・漫画業界にも、3Dプリンター技術の応用により大きな変革がもたらされる可能性がある。