中国には古代、どのような遊びが存在したのだろうか?敦煌石窟には当時の様子が活き活きと記されている。敦煌研究院の研究により、敦煌の壁画・文献には中国古代の遊び約40種類が記載されていることが分かった。新華網が伝えた。
シルクロードの要所に位置し、1千年にわたり造営されつづけた莫高窟を含む敦煌石窟には、古代の壮大な宗教壁画や文献だけでなく、当時の生活の様子が絵や文章を通じてありのままに記載されている。
敦煌研究院の胡同慶副研究員は長年にわたる調査と整理により、敦煌の壁画と文献には中国古代の遊び約40種類が記載されている事を発見した。これらの遊びには、相撲や闘鶏、鞠遊びの他、竹馬、蝶を捕まえる、弾弓(ぱちんこ)、組み体操、長竿を使った曲芸などが含まれ、古代の人々の娯楽や精神世界が示されている。
胡副研究員によると、古代敦煌の遊びの資料については、これまでに一部の学者が敦煌の民俗やスポーツなどの研究分野で言及したことがあるが、専門に研究した例はないという。胡副研究員と王義芝氏による共著「敦煌古代遊戯」では、敦煌の遊びについて分類されているほか、全面的な紹介がなされている。
千年の時が過ぎ、敦煌の古代の遊びの中には今も伝わるものもあれば、失われてしまったものもある。胡副研究員は「古代の遊びの研究は学術的・資料的な価値があると同時に、楽しさがあり、教育にもなる。観光プロジェクトの中で開発するのにも適している」と語る。